ケース3(ブーツトップ骨折)

この時期、スキーやスノボーでの怪我が非常に多くなりますが、スキーによるブーツトップ骨折です。
スキーブーツは硬く、その頭を支点にして骨折する事からこう呼ばれます。

テコの原理による介達外力ですので、下1/3からの斜骨折や螺旋骨折になります。(直達の場合は横骨折)

2009.1.6(Case1)
8歳 男の子
元旦の日にスキーで転倒。 現地の病院でギプス処置後、転院してきました。

スキー転倒では骨折線の方向で腓骨骨折も疑いますが、腓骨は大丈夫の様です。
(A→P像で、脛骨の骨折線が外下方から内上方へ抜けていますので、その上部・下部の腓骨に注目)

定型的には下1/3が多いですが、この骨折は1/3から上方に向かって1/2まで大きく裂けています。

横骨折の場合は偽関節や遷延治癒の可能性がありますが、斜骨折は骨折面が大きく、骨癒合は良いと思われます。

腓骨骨折がありませんので安定性も比較的良好だと思いますが、仰臥位で寝た場合、lateの骨折線から見ると、踵が支点となって遠位骨片が後方変位する可能性があります。
自宅で寝る場合、踵を下に着けない様に足首に枕等を入れて寝るように指導する必要があります。
もちろん普段は完全免荷です。

この骨折で注意しなければならないのは、遠位骨片が後方にある深部動静脈・脛骨神経を圧迫していないか?を確認する事です。また、コンパートメントsynに陥らない様に注意してギプスを巻く必要があります。

*マウスポインタを画像に重ねてみて下さい。

*マウスポインタを画像に重ねてみて下さい。

2009.2.9(Case2)
27歳 男性。

スキーで転倒して友人に両脇を抱えられて来院。

螺旋骨折。

大腿部〜下腿まで全周ギプス固定。























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